1年の中でも6月の梅雨の時期は気温が高く湿度も高いので食中毒が発生する件数が一番多いと言われています。生の肉など食べ物の取り扱いやお弁当などは食中毒菌を増やさない為の対策が必須になります。ここでは、TV「この差ってなんですか?」で専門家が解説していた食中毒菌を増やさない為の対策を紹介します。

食中毒になる菌の約7割は「カンピロバクター」

厚生労働省が2018年に最も多かった食中毒の原因となった菌を発表しました。一番多かったのは「カンピロバクター」という、聞いたことが無い細菌で全体の68.3%という約7割も占めていました。

カンピロバクターは、牛や豚、ニワトリなどの動物の消化管内に潜んでいる細菌で、犬や猫などのペットにも潜んでいる菌で、近年、この菌での食中毒が増えているそうです。

特に鶏肉にはカンピロバクターが多く潜んでいて、さらに鶏肉は唐揚げや焼き鳥など塊のお肉を使うので中まで火が通りにくく食中毒の件数が多いそうです。

カンピロバクターは少量食べただけで食中毒になりやすい細菌なので調理する時はしっかり加熱する事が重要になります。加熱する時間ですが、75℃以上の熱で1分以上は熱を加える必要があるそうです。

その他に食中毒になりやすい細菌は、黄色ブドウ球菌、ウエルシュ菌、病原性大腸菌などがあります。

国民食カレーの作り置きは食中毒になりやすい!

とってもショックですが、国民食と言われるカレー、実は作り置きは食中毒になりやすいそうです。

カレーの食中毒菌はウエルシュ菌と言い、30℃~50℃で5時間以上放置すると大増殖します。その為、カレーの作りたての時はウエルシュ菌が約5000個だったのが、そのまま放置して24時間後には約2,600万個にも増えてしまうそうです。

しかもウエルシュ菌は熱に強く約100℃の熱で4時間加熱しても死なないそうです。厄介な菌ですね。ですので、カレーは食べきってしまうのがベストなんですね。

ですが、ウエルシュ菌にも弱点があり酸素に弱いそうです。増殖を抑えるには、カレーをかき混ぜる時にはお玉でカレーをすくって空気を入れるようにかき混ぜておくと良いそうです。

また、カレーが残って保存する時は、カレーが温かいうちに容器に小分けして冷蔵庫や冷凍庫に入れて、ウエルシュ菌が増えやすい30℃~50℃の状態の時間を短くすると細菌の増殖を抑えることが出来るそうです。

調理の時、食材を手で揉んだときも食中毒に注意

さらに、細菌を増やしてしまうのハンバーグです。ハンバーグを作る時、生肉を手でこねて作る方もいらっしゃるかと思いますが、手には黄色ブドウ球菌が付いている可能性があります。生のお肉を触った場合は、その都度しっかり手を洗う事を忘れないでくださいね。

同じような例で、浅漬けの漬物も手で揉んでつくります。実は浅漬けはぬか漬けと比べると塩分が少ないので食中毒になってしまう可能性が高いそうです。

塩分濃度が高いことも食中毒の予防になり、ぬか漬けは塩分濃度が高いので食中毒になる細菌の増殖を抑えることができるのだそうです。浅漬けは冬の季節に食べるようにして、食中毒が多い時期のお漬物はぬか漬けを食べるようにするといいですね。

お弁当の食中毒対策

お弁当に細菌の増殖を抑える殺菌効果のある食べ物が梅干しです。梅干しを使ってご飯と混ぜたりすると良いそうです。

お酢も細菌の増殖を抑えることができるので、少量のお酢を入れてご飯を炊いたり、お酢を使ったおかずを作って菌の増殖を抑えましょう。

その他にもわさびや生姜も抗菌作用があります。お弁当箱のフタにワサビを塗っておくのもおすすめです。

気を付けたいのが生野菜です。生野菜は細菌が増殖しやすいので、この時期はお弁当には生野菜をいれないようにしましょう。水分が多いおかずも菌が増殖してしまうおそれがあります。

そして、おかずやご飯をお弁当箱に入れる時は、冷ましてからおかずごとに分けて詰めるようにしましょう。

持ち運びには、保冷バッグに保冷剤を入れるといいです。どちらも100均で売っています。

また、調理の時に使ったまな板やお皿などの食器類もしっかり洗浄し最後に熱湯で消毒しましょう。消毒しないで別の食べ物に使ってしまうと汚染が広がってしまう事も考えられます。

キッチンで食中毒の細菌が多く潜んでいる場所

さらに、番組ではキッチンで食中毒になる細菌が多く潜んでいる場所のベスト5を紹介していました。

  • 第1位:排水溝
  • 第2位:蛇口の取って
  • 第3位:スポンジ
  • 第4位:手拭タオル
  • 第5位:まな板

常にきれいに洗って清潔に保つように心がけましょう。