部屋干しの嫌なニオイの原因は細菌!ニオイの細菌をやっつける方法


洗濯物の干し場所に困る梅雨の時期が近くなりました。この時期になると雨の降る日が多くなり、どうしても部屋干しをしなくてはならなくなります。

そうすると、せっかく洗濯したのに部屋干しならではの生乾きの独特なニオイがついてしまいこの時期は気分も憂鬱になります。

この臭いはどうにかならないものだろうか?そう思われている方は多いのではないでしょうか。

先日のNHKの『ガッテン!』では、その嫌なニオイの原因となる物質がわかり、その嫌なニオイを消す超簡単な方法を放送していましたので紹介します。

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ニオイの原因となるのはモラクセラ菌

生乾きのニオイの物質を発見したのは花王研究所です。

研究所では、様々な家庭から生乾きのニオイがする衣類をそのままの状態で集め調べました。そして、多くの衣類からしていた嫌なニオイの主な原因はモラクセラ菌だとわかったそうです。

モラクセラ菌は、人間の肌や口の中や家具など家の中のあらゆるところに存在している常在菌なんだそうです。

ですが・・・日常で生活しているとき、肌からははあの嫌なニオイはしませんよね。実はモラクセラ菌は、増殖しはじめて分裂をおこしたその時にニオイを発生させるのです。

つまり、分裂させて増殖させなければあの嫌なニオイは発生しないと考えられるんです。では、どうすれば増殖を防げるのでしょうか。

モラクセラ菌は湿気により増殖する

モラクセラ菌は湿気が大好きです。洗濯物が乾かない時間が長ければそれだけモラクセラ菌が増殖してしまいます。

番組では、
・洗濯前のバスタオル
・天日干しのバスタオル
・部屋干しのバスタオル
この3種類のバスタオルを研究所にもっていき細菌の数を調べてもらいました。

すると、細菌の数は以下の通りです。↓

【バスタオル1gあたりの細菌数】

  • 洗濯前のバスタオル・・・6600万個
  • 天日干しのバスタオル・・・5300万個
  • 部屋干しのバスタオル・・・6980万個

そして、それに加えて洗濯直後の細菌の数も調べました。洗濯直後の細菌数は4150万個もありました!

洗濯をしてきれいになっていると思っていたのに細菌はいるんですね。しかも細菌が4150万個も残っているとは思いもしませんでした。

これには理由があるんです。洗濯すると洗剤によって菌も臭いもきれいに落とされているそうです。ですが、長年使っているタオルには細菌がたくさん積み重なっていて、それが繊維に絡み合っているので、その細菌は洗濯しても落ちなくなってしまっているそうです。

なるほど・・・古いタオルは何度洗濯しても、毎回嫌な悪臭がしていました。何度洗ってもニオイのするタオルは寿命だと思い雑巾にして始末するしかないんですね。

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ところがヨーロッパでは生乾きの嫌なニオイはない!

実は、ドイツなどヨーロッパでは生乾きのいやな臭いはしないそうです。番組では、ドイツに行きどのように洗濯をしているのが取材に行きました。

日本から、生乾きの嫌なニオイがついてしまったタオルを持って行き、そのタオルの臭いをドイツの人に嗅いでむらうと、どの方も「こんなニオイドイツではしない。洗濯しているの?」と言われました。

そこで、ドイツの人にその臭い匂いのついたタオルを洗濯してもらいました。日本と同じようにドラム式の洗濯機で洗濯して室内干しをしていました。

6時間後、洗濯したタオルは乾き、ニオイを嗅いでみると、あの部屋干しの嫌なニオイはしませんでした。

理由は洗う時のお湯の温度が60℃だから

どうしてドイツでは洗濯しても悪臭はしないのでしょうか。その理油ですが、ドイツではどの家庭でも洗濯するときにはお湯を使っており、60℃の高温のお湯で洗濯をしていました。

実はモラクセラ菌は60℃を超えると菌が発育しなくなるので60℃のお湯で洗濯をすれば増殖しなくなるのです。

なぜ、ドイツでは高温のお湯で洗濯をする習慣なのでしょう?

中世のヨーロッパではペスト菌のよる伝染病が蔓延したころから、洗濯物は煮て洗い細菌や害虫を全滅させて衛生的に洗うことが一般的に行われてきたそうです。その習慣が現在も生活の一部となっているんですね。

ところが、日本の洗濯機の多くが50℃以上のお湯の使用はできない

日本では、高温のお湯を使った洗濯は想定していないメーカーが多く、洗濯機の説明書を注意深く読むと「50℃以上のお湯の使用はしないように」と記載されている洗濯機が多いそうです。※高温での洗濯が可能な洗濯機もあります。

そんな日本での部屋干しのニオイ対策!

ならば、日本では部屋干しのニオイ対策はどのようにすればいいのでしょう・・・。番組ではいくつかの方法を紹介していました。

アイロンを使ってニオイ対策!

まず一つ目がアイロンを使う方法ですが、この方法を実践する際にはいくつかポイントがあります。

  1. 脱水したばかりの洗濯物に直接アイロンをかけます。水分があることで繊維の中まで熱を伝える事ができます。
  2. 温度は中温~高温(160℃~200℃)がおすすめです。
  3. 蒸気が出ているのを確認して洗濯物が乾いたらOkです。

コインランドリーの乾燥機を使う

二つ目がコインランドリーの乾燥機を使用する方法です。

家庭にも乾燥機がありますが細菌をやっつけるまでの温度の高さではないそうです。

コインランドリーの乾燥機は80℃から120℃と高い温度が設定されているので細菌をやっつけるには有効なんだそうですョ。

酸素系漂白剤を使う

酸素系の漂白剤を使うときにもいくつかのポイントがあります。

  • 40℃のお湯をつかいます。※50℃以上のお湯は使わない。生地を傷める危険性があります。
  • 少ない量の洗濯物の時はバケツに40℃のお湯を入れて15分~20分つけ置きしてから洗濯します。
  • 沢山の量の洗濯物がある時は洗濯機を使って40℃のお湯を入れて、酸素系漂白剤と洗剤も同時に入れて洗います。

月に1度の頻度で酸素系漂白剤を使うといいそうです。

漂白剤を使用する時の注意点

漂白剤には塩素系と酸素系があります。塩素系は分解する能力が高いので使える繊維も強い繊維に限られます。また色落ちもしてしまいますので色物には使用できません。

一方の酸素系の漂白剤には、液体のものと粉末タイプのものがあります。除菌効果が高いのは粉末タイプの酸素系漂白剤になりますが、粉末タイプはウール・シルク・金属繊維には使用できません。

洋服など衣類には洗濯表記があります。それぞれ使用上の注意を読んでから使用しましょう。

また、塩素系と酸素系の漂白剤を混ぜて使うのは危険です。混ぜて使用しないでください。

関連記事 ⇒ 部屋干しの時早く乾かすための3つのポイント

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